日本の今

聞いた話ですが、日本ではコーラ1本が100円前後で買えるのに対して欧州では約400円(3ユーロ)かかるそうです。日本の物価は高度成長期~バブル期まで順調に上がっていたのにもかかわらず、その後のバブル崩壊から現在に至るまであまり上昇していません。その間世界の物価は上がり続けていました。その結果、輸入大国である日本は物価の上がり続ける原材料を買わざるを得ず、しかしその上昇分を価格に転嫁しづらいデフレ経済では人件費や設備投資の抑制で対処してきました。特に人件費においては、低賃金雇用、非正規労働者の雇用、雇用の抑制といったところです(経済は色々な事象が複雑に絡み合って成り立っているので、単純な見方はできませんが)。

ひと昔前は年収300万円の“ワーキングプア(働く貧困層)”が社会問題となっていました。しかし現在はそれが当たり前のような時代になってしまいました。コロナ禍と相まって今後も低賃金と高社会負担が続くかと思います。また数年前から日本の物価もコスト上昇に耐えきれず僅かながら上がり始めています。

2021年10月18日