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見えないスリとは

「見えないスリ」とは

「インフレ」という言葉はご存知でしょうか?
物の価格が上昇することを指します。
逆を言えば、お金の価値が下がることになります。
例えば今まで1個100円で買えたリンゴが値上がりして、
100円では買えなくなることです。

反対の言葉が、「デフレ」になります。100円で買えなかったリンゴが、

値下がりして買えるようになります。

世界のインフレ率は平均3.0%(2020)、日本では0.48%(2019)です。
つまり、世界で3%、日本国内でも0.48%のお金が、皆様のお財布から
誰も気づかずに目減りして消えていきます。

つまりお財布に入っていた1万円札が、1年後知らず知らずのうちに

9,700円(-3.0%)の価値に減ってしまいます。銀行口座に預けておいたお金も同様です。


このことを「見えないスリ」といいます。うまい表現ですよね。

ではどうすればよいのか?仮にゆうちょ銀行に定期預金で預けても0.02%しか利息が付きません。

どうしてもインフレ率>銀行預貯金金利になってしまいます。
対策としてはインフレ率に負けない利率の金融商品に預けるか、その分節約するか、です。

2021年10月18日

日本の今

聞いた話ですが、日本ではコーラ1本が100円前後で買えるのに対して欧州では約400円(3ユーロ)かかるそうです。日本の物価は高度成長期~バブル期まで順調に上がっていたのにもかかわらず、その後のバブル崩壊から現在に至るまであまり上昇していません。その間世界の物価は上がり続けていました。その結果、輸入大国である日本は物価の上がり続ける原材料を買わざるを得ず、しかしその上昇分を価格に転嫁しづらいデフレ経済では人件費や設備投資の抑制で対処してきました。特に人件費においては、低賃金雇用、非正規労働者の雇用、雇用の抑制といったところです(経済は色々な事象が複雑に絡み合って成り立っているので、単純な見方はできませんが)。

ひと昔前は年収300万円の“ワーキングプア(働く貧困層)”が社会問題となっていました。しかし現在はそれが当たり前のような時代になってしまいました。コロナ禍と相まって今後も低賃金と高社会負担が続くかと思います。また数年前から日本の物価もコスト上昇に耐えきれず僅かながら上がり始めています。

2021年10月18日